2. 撮影現場 |
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《Staff》
長かったですね、撮影一ヶ月半くらいですか。コマ撮りをこんなに長期間やったことないんで、結構大変でしたけど、いいものが出来たと確信しております。
やっぱり疲れましたけど、楽しかった。だんだんカットが出来上がっていく、つみあがっていく楽しみってのがありましたね。
基本的に僕の考えは美術って言うのは、裏方であって主人公より目立ってはいけないといつも考えているんですよ。主人公が自然に溶け込むセットを作りたいなと思っているので、あんまり主張しない、でもなんか存在感のあるセットができたらなと思ってます。
《Staff》
もう楽しかったです。夢中でしたからね。途中で人形にトラブルがなくて良かったな。例えばどこかが壊れてしまったとか、こことここが合わないとか、こんな動き出来ないとか。短い撮影だったら耐えるように作るんですけど、長い撮影だってことはいつもにないことだったんで、ちょっと緊張してしまいましたけど。
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現場は一緒にやっている回数も多いスタッフなんで楽しいですよね。ある程度雰囲気もわかりますから、作りやすいし、安心感はあるし。
こまちゃんの作ったお人形が最後にお芝居をしますよね。あの時には小さいこまちゃんの比率に合わせた人形では小さすぎてお芝居しきれないので、お人形が動ける最低限の大きさに合わせて1.5倍のこまちゃんも作りました。だからあんな大きな巨大なこまちゃんになっちゃったんですけど。1.5倍って立体にするとすごく大きいんですものね。 |
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《Staff》
今回すごい撮影期間が長かったんで、だんだんスタッフの疲れが顔に見えてきたりとかあったんで、ちょっとでも朝遅く来てもらったりだとか、おいしいコーヒーを入れたりだとか、ちょっとした、ほんと僕が出来るのはちょっとした事なんで、そういうスタッフの疲れを気にしたりだとかしてました。
みなさんが職人で、現場に入って自分の出来ることが少ないんで、自分の足らなさというのはすごい感じたんですけど…。逆に言えばたくさんの職人さんの中で、一年目の新人が一緒に仕事が出来るなんてほんとに恵まれてるんで…。
制作はまあプロデューサーとスタッフの間に立つわけで、スタッフの思っていることをプロデューサーに伝えたりだとか、プロデューサーの思っていることをちょっとやわらげてスタッフに伝えたりだとかそういう掛け橋的な役目が、こういうファミリー的な現場でも大事だなとか、逆にこういう家族的な現場だからこそ大事かなと思っております。 |